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ファボワールについて解説!|ニキビ治療薬

2025.01.04
六本木メディカルクリニック > コラム > ファボワールについて解説!|ニキビ治療薬

ニキビは多くの人が一度は経験する身近な肌トラブルですが、その原因は一つではなく、さまざまな要因が複雑に関係しています。なかでもホルモンバランスの乱れが関与している場合、一般的なスキンケアや市販の外用薬だけでは十分な改善が見込めないこともあります。

そうしたケースで注目されているのが、経口避妊薬である「ファボワール」です。

本来は避妊を目的とした薬ですが、ホルモンバランスを整える作用を持つことから、ニキビ治療の選択肢としても注目を集めています。

しかし、適切に服用しないと十分な効果が得られないどころか、副作用のリスクが高まる可能性もあります。 

この記事では、ファボワールの特徴や正しい使い方、服用時の注意点などについて、ニキビ治療の視点から詳しく解説します。 

ファボワールとは 

ファボワールは、低用量ピルと呼ばれる種類の経口避妊薬で、有効成分にデソゲストレル(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)を含みます。本来は避妊を目的とした薬ですが、ホルモンバランスを調整する作用があるため、ニキビの改善にも使われることがあります。 

月経困難症子宮内膜症の治療が目的の場合、医師の判断の元で、保険適用のピルが使用できますが、ニキビの治療避妊、PMS(月経前症候群)の改善などが目的の場合は保険適用外となります。 

ファボワールの種類 

ファボワール錠21とファボワール錠28

ファボワールには、ファボワール錠21とファボワール錠28の2種類があります。この違いは主に「錠剤の構成」「服用方法」にあります。 

ファボワール錠21は有効成分を含む錠剤(21錠)が1シートに入っています。服用する際は、21日間連続して1錠ずつ服用し、その後7日間の休薬期間を設けます。 

その一方、ファボワール錠28は、有効成分を含む錠剤(21錠)+プラセボ錠(7錠)の計28日分の錠剤が1シートに入っています。

最初の21錠は有効成分を含み、残りの7錠はホルモンを含まないプラセボ(偽薬)です。服用する際は、28日間連続して1錠ずつ服用します。 

飲み忘れを防ぎたい人毎日服用する習慣をつけたい人ファボワール錠28が向いているといえます。 

ファボワールがニキビに効果を発揮する仕組み 

ファボワールの有効成分はデソゲストレルとエチニルエストラジオール
ファボワールのニキビ改善効果

経口避妊薬であるファボワールですが、どのような仕組みでニキビに効果を発揮するのでしょうか。ここでは、有効成分ごとの働きに着目して解説します。 

デソゲストレル(黄体ホルモン) 

デソゲストレルは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンです。この成分は、男性ホルモン(アンドロゲン) による皮脂腺の刺激を抑制する働きを持っています。 

皮脂分泌の抑制 

  • 男性ホルモンは皮脂腺を刺激して過剰な皮脂分泌を引き起こしますが、デソゲストレルはその影響を抑えることで、毛穴詰まりを防ぎます。 

炎症性ニキビの軽減 

  • 皮脂が過剰に分泌されると、アクネ菌の繁殖を助長し、炎症を引き起こします。デソゲストレルは皮脂をコントロールすることで炎症のリスクを減らします。 

エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン) 

エチニルエストラジオールは合成卵胞ホルモンで、体内のホルモンバランスを安定させる働きがあります。 

ホルモン変動の安定化 

  •  月経前になるとホルモンバランスが崩れ、ニキビが悪化しやすくなります。エチニルエストラジオールはこの変動を抑え、ニキビができにくい状態を維持します。

炎症反応の抑制 

  • ホルモンバランスが整うことで、炎症を引き起こしにくい環境を作り出します。 

ファボワールのニキビ改善効果

以上をまとめると、ファボワールの効果は以下のものになります。

①皮脂分泌を抑える
アンドロゲンの影響をデソゲストレル抑制することで、皮脂腺の過剰な活動を制御します。

ホルモンバランスを整える
エチニルエストラジオールがホルモンの乱れを安定させるため、月経前に悪化するニキビや慢性的なホルモン由来のニキビに効果があります。

炎症性ニキビを軽減する
皮脂分泌ホルモンバランスの調整により、毛穴詰まりやアクネ菌の増殖が抑えられ、炎症性ニキビの発生を減少させます。

ファボワールの効果 

先述しましたが、ファボワールは避妊に使用されるお薬です。 

ここでは、ファボワールの効果について、ニキビ治療以外のものも簡単に説明します。 

ニキビ治療効果 

先述しましたが、ファボワールには主な効果である避妊効果以外にニキビ治療効果もあります。

特に、赤ニキビや月経前後にできやすいニキビの抑制に効果が高いとされています。 

白ニキビや黒ニキビを治療したい場合には、ベピオゲルアダパレンゲルなど他のニキビ治療薬を使用します。

ベピオゲルについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ベピオゲルについて解説!|ニキビ治療薬|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

避妊効果 

ファボワールの主な効果として挙げられるのがこの避妊効果です。排卵を抑制することで妊娠を防ぎます。また、子宮内膜を薄くすることで受精卵が着床しにくくなり、さらに子宮頸管の粘液を濃くすることで精子の進入を防ぎます。 

生理周期の安定化 

規則的に服用することで、月経周期を整える効果があります。不規則な月経に悩む女性にとって、大きなメリットです。 

生理痛やPMSの緩和 

ファボワールは、生理痛やPMSの症状を軽減します。特に、生理前のイライラや腹痛、頭痛に悩む方にとって効果的です。 

ファボワールの副作用 

どんな薬にも副作用のリスクがあり、ファボワールも例外ではありません。

ここでは、ファボワールの副作用について解説します。副作用が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、初回の服用時には身体の反応を慎重に観察してください。 

一般的な副作用 

ファボワールにはいくつかの副作用が報告されています。主なものは以下の通りです。 

  • 吐き気 
  • 頭痛 
  • 乳房の張り 
  • 不正出血 

これらの症状は、服用を始めて1~2か月頃によくみられますが、通常は飲み続けることでみられなくなります。 

血栓症 

頻度はまれですが、血栓症(血管内に血のかたまりが詰まる病気)のリスクがあります。

① 次のような症状があらわれた場合は、すぐに救急医療機関を受診してください。 

  • 突然の足の痛み・腫れ 
  • 手足の脱力・まひ 
  • 突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み 
  • 激しい頭痛、舌のもつれ・しゃべりにくい 
  • 突然の視力障害(見えにくいところがある、視野が狭くなる)   など 

② 次のような症状があらわれた場合は、血栓症の疑いがあります。症状が軽くても服用するのをやめてすぐに医師に相談してください。 

  • 足の痛み・腫れ・しびれ・発赤・ほてり 
  • 頭痛 
  • 吐き気・嘔吐  など 

③ 次のような状態になった場合、服用するのをやめてすぐに医師に相談してください。 

  • 体を動かせない、脱水  など 

※長時間同じ姿勢でいたり、水分が不足したりすると血栓症が起こりやすくなります。 
適度に体を動かしたり、こまめに水分をとったりしてください。 

➃ 次の症状がひどい場合や長く続くときは医師に相談・報告してください。 

  • 経血量の変化、乳房痛、吐き気、嘔吐、頭痛、片頭痛、皮膚や白目が黄色くなる、動悸など 

(参考 https://www.favoir.info/precaution-for-use/) 

ファボワールの服用方法 

服用のタイミングや方法を守ることで、ファボワールの効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、ファボワールの正しい服用方法について解説します。 

ファボワールの正しい服用方法 

月経の始まった日から1日1錠、同じ時間に服用する 

最も効果を発揮するためには、服用時間を毎日一定に保つことが重要です。 

また、ファボワールには「21錠タイプ」「28錠タイプ」の2種類があり、服用方法やスケジュールが少し異なります。 

ファボワール錠21の場合 

  • 21日連続で服用し、その後の7日間は服用を止めます。 
  • 7日間のおやすみ期間終了の翌日から、新しいシートを使用してください。 

ファボワール錠28の場合 

  • 白色の錠剤を21日連続で服用し、その後の7日間は緑色の錠剤を服用します。 
  • 28錠すべて服用し終わったら、新しいシートを使用してください。 

飲み忘れた場合の対処法 

飲み忘れてしまった場合、以下のようにしてください。 

ただし、飲み忘れがファボワール錠28の緑色の錠剤の場合は、飲み忘れによる影響はありません。そのまま残りの錠剤を通常通り服用してください。 

24時間以内の場合 

  • 気づいた時点ですぐに1錠服用します。その後は通常の服用時間に再び1錠を服用してください。 

24時間以内の場合

  • 服用を中止し、次の月経を待って新しいシートで再び服用を開始してください。

ファボワール28錠を服用する際の注意点 

ファボワールはニキビ治療に効果があるお薬ですが、使用上の注意点を守らなければ逆効果になることもあります。ここでは、どのような点に注意して服用するべきか解説します。 

喫煙について 

経口避妊薬服用中の喫煙は、静脈血栓症肺塞栓症心筋梗塞脳卒中などの危険性を高めると報告されています。また、この危険性は年齢(35歳以上)および喫煙量(1日15本以上)により増加するといわれています。 

したがって、35歳以上の方でこの薬を服用する場合は、禁煙することが必要です。 

血栓症・癌に関して 

ファボワール服用中に起こりうる副作用として血栓症を上げましたが、外国での疫学調査の結果、経口避妊薬を服用している場合、血栓症や乳癌子宮頸癌の発生リスクが高くなるという報告があります。 

安全な服用のためには、健診がとても大切です。 

この薬を長期間服用する場合には、問診と検診(血圧測定、臨床検査、乳房・腹部の検査)を6ヵ月ごとに、子宮頸部の細胞学的診断を1年に1回子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査を1年に1回以上受けるようにしてください。 

また、糖尿病またはその疑いのある方は、医師に相談し定期的に血糖値などの検査を受けるようにしてください。 

ファボワールを服用できない方 

以下に該当する方はファボワールを服用できません。 

  • 以前経口避妊薬を服用して過敏症をおこしたことのある方 
  • 乳癌、子宮内膜癌、子宮頸癌およびその疑いのある方 
  • 原因不明の性器出血のある方 
  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患にかかっている方、またはこれらの病気にかかったことのある方 
  • 35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方 
  • 閃輝暗点(せんきあんてん)、星型閃光(ほしがたせんこう)などの前兆がみられる片頭痛のある方 
  • 肺高血圧症または心房細動のある心臓弁膜症の方、亜急性細菌性心内膜炎にかかったことがある心臓弁膜症の方 
  • 血管病変のある糖尿病にかかっている方(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など) 
  • 血栓性素因のある方 
  • 抗リン脂質抗体症候群の方 
  • 4週間以内に手術を予定している方、手術後2週間以内の方、産後4週間以内の方、および長期間安静状態の方 
  • 重症の肝障害のある方 
  • 肝腫瘍のある方 
  • 脂質代謝異常のある方 
  • 高血圧のある方(軽度の高血圧を除く) 
  • 耳硬化症の方 
  • 妊娠中に黄疸、持続的なかゆみまたは妊娠ヘルペスの症状があらわれたことのある方 
  • 妊娠中または妊娠している可能性のある方 
  • 授乳中の方 
  • 骨成長が終了していない可能性がある方 

ファボワールの服用に注意の必要な方 

以下に該当する方は、ファボワールの処方を受ける前に必ず医師に申し出てください。 

  • 40歳以上の方 
  • 子宮筋腫のある方 
  • 乳癌にかかったことがある方 
  • 乳癌の家族歴(家族に乳癌になった方がいる)または乳房にしこりのある方 
  • たばこを吸う方 
  • 肥満の方 
  • 血栓症の家族歴のある方(家族に血栓症にかかったことがある方がいる) 
  • 前兆のない片頭痛の方 
  • 心臓弁膜症の方 
  • 軽度の高血圧のある方(妊娠中に高血圧が認められた方も含む) 
  • 糖尿病またはその疑いのある方 
  • ポルフィリン症の方 
  • 肝障害のある方 
  • 心臓の病気、腎臓の病気にかかっている方、またはこれらの病気にかかったことのある方 
  • てんかんのある方 
  • テタニーのある方 
  • 服用中の薬がある方

一部の薬剤(例:抗生物質)やサプリメントは、ファボワール28錠の効果を減弱させる可能性があります。服用中の薬については必ず医師に相談してください。

(参考 https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059740.pdf) 

ファボワールはニキビ治療の有力な選択肢 

この記事では、ファボワールについて解説しました。ファボワールは、ホルモンバランスを整えることで、特にホルモンが原因のニキビに高い効果を発揮します。

ただし、副作用やファボワールを服用できない方もいらっしゃるため、使用前には必ず医師に相談してください。正しい治療法を選ぶことで、自信を持てる肌を手に入れましょう。 

六本木メディカルクリニックでは、ニキビ治療薬としてファボワールを取り扱っています。ニキビ治療以外に、避妊やPMSの改善などにも興味がある方にオススメです。

また、当院はオンライン診療を行っていますので、ご自宅等で人の目を気にせずリラックスして診療を受けることができます。当院のニキビの診療ページでは、具体的な価格やプランについて記載しています。気になる方は、ぜひ一度当院の公式LINEよりご相談ください。

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