リベルサスの飲み方3ステップ|理由や注意点を徹底解説!

リベルサスは、正しい飲み方を守ることで初めて効果を最大化できる薬です。
オゼンピックなどの注射タイプとは異なり、錠剤タイプのため手軽に始めやすいイメージがあるかと思いますが、注意すべきポイントがいくつかあります。
この記事では、リベルサスの正しい飲み方を3つのステップで解説するとともに、吸収のメカニズムや服用時の注意点を詳しく解説します。 また、「リベルサスをお茶で飲んでも良い?」などのよくある質問にもお答えします。
リベルサスの効果的な飲み方3ステップ

はじめに、正しいリベルサスの飲み方を解説していきます。リベルサスを飲む際に絶対に抑えたいポイントが3つあります。
ステップ1 1日1回、最初の食事や飲水の前に服用する
まず、リベルサスは1日の初めの食事や飲水の前に服用する必要があります。
また、1日に1回のみの服用となります。1日3食(朝昼夜)食べることが習慣の方であれば、朝食前に服用することになります。
文章で見ると簡単なように見えますが、お薬を食後に飲むことが多い方は食事をした後に気づくケースも多々あるかと思います。
そんな方には、朝起きて目につく場所に水と共に置いておくなどの工夫をすることで飲み忘れを防げます。
ステップ2 一錠をコップ半分の水(約120cc以下)とともに服用する
注意点として、リベルサスはお茶、コーヒー、あるいは服用ゼリーなどと一緒に服用することはできません。必ず水で飲むようにしてください。
コップ半分の水で飲む理由については、後述の「リベルサスの特殊な飲み方のワケ」で説明しています。
ステップ3 服用後30分は飲食禁止 (30分絶食時間を設ける)
リベルサスを飲んだ後は少なくとも、30分以上は飲食をしないでください。
また、他の薬、サプリ、水、食事を口にすることもすべて禁止です。30分間は軽い運動や家事をするなど、自分の生活リズムに合わせた方法を見つけるといいでしょう。
リベルサスを飲む際の注意点

初めに、リベルサスの効果的な飲み方3ステップをご紹介いたしました。
細かいルールが多いと感じた方もいらっしゃるかと思いますが、正しい飲み方を守ることで初めて、リベルサスの効果が発揮されます。
ここでは、3ステップの他に気をつけるべきポイントを紹介していきます。
錠剤の状態
- 錠剤を割ったり、砕いたり、噛んだりせずそのままの状態で服用してください。
- リベルサスは湿気と光の影響を受けやすい薬のため、服用の直前に錠剤をシートから取り出してください。
- 14mg1錠の代わりに7mg2錠を服用するなど、複数錠を一度に服用することはできません。
リベルサス本来の効果が発揮できない可能性があります。
リベルサスを飲むタイミング
- リベルサスを飲み忘れた場合、その日は服用せず、翌日から服用するようにしましょう。
- 服用前に飲食をしてしまった場合、その日は服用しないでください。翌日から服用を再開してください。
リベルサスの副作用
副作用として、吐き気や下痢、便秘などの胃腸障害があります。
市販の吐き気止めを使用してもかまいませんが、症状がひどい場合は医師に相談してください。
また、当院では吐き気止め薬などの副作用対策セットも処方しておりますので、お気軽にご相談ください。
リベルサスの副作用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
リベルサスにはどんな副作用がある?副作用の対策も解説! |六本木メディカルクリニックのオンライン診療
リベルサスの特殊な飲み方のワケ
ここまでリベルサスの飲み方を解説してきましたが、「薬を服用するだけでもこんなにもルールがあるのか!」「普段飲んでいる薬とは服用方法が違う!」と驚いた方もいると思います。
しかし、多くのルールが規定されているには、ワケがあります。
- 空腹の状態で服用する理由
- コップ約半分の水(約120ml以下)で服用する理由
- 服用後30分は飲食及び他の薬剤の経口摂取を避ける理由
ここでは、これら3つの理由について解説します。
リベルサス吸収のメカニズム
実は、リベルサスの特殊な飲み方の理由にはリベルサス吸収のメカニズムが関係しています。
そこで、まずはリベルサスの吸収のメカニズムについてお話していきます。

前提として、リベルサスはGLP-1受容体作動薬(例:オゼンピック、マンジャロ)というお薬のひとつです。GLP-1受容体作動薬は、体内で血糖値を調整するペプチドホルモンの一種です。
しかし、この薬は胃で分解されてしまうため、昔は注射でしか使えませんでした。
ところが、SNAC(サルカプロザートナトリウム)という吸収促進剤を加えることで、胃での分解を防ぎ、薬剤が腸から吸収されやすくなり、飲み薬としての服用が可能になりました。
SNACの効果を発揮するためにも、服用方法を守ることが重要です。
GLP-1受容体作動薬についてはこちらの記事で解説しています。
GLP-1ダイエット徹底比較|種類・効果・副作用を医師が解説|六本木メディカルクリニックのオンライン診療
それでは、ここからは本題の「リベルサスの飲み方の理由」について解説していきます。
1. 空腹の状態で服用する理由
胃の中に食べ物や飲み物があると有効成分が吸収されないため、リベルサス錠の本来の効果が発揮されなくなってしまいます。
効果を発揮するためにも服用方法を守ることがポイントです。

2. コップ約半分の水(約120ml以下)で服用する理由
なぜ、少量の水で服用するのだろうと疑問を持った方も多いと思います。
理由として、飲水量とSNACの量によって、吸収率が変わることが試験によって示されました。
健康成人男性を対象とした実験では、SNACを含有するセマグルチド錠を異なる飲水量(50mlと240ml)で経口投与した結果、50mlの方がお薬の吸収効率が良いという結果になりました。
| 飲水量 | 薬の平均血中濃度 (nmol/L)(≒薬の効果) |
|---|---|
| 50ml | 10.5 |
| 240ml | 7.9 |
また、別の実験では健康成人男性を対象に、投与時の飲水量(50ml又は120ml)と、投与後の絶食時間(15分、30分、60分、120分のいずれか)を組み合わせた8つの異なる条件でセマグルチド錠を1日1回、10日間服用した実験では、飲水量の違いによる薬物曝露量(AUC)や最高血中濃度(Cmax)に有意差は認められませんでした。(それぞれp=0.541,p=0.676)
つまり、水50mlと120mlで服用した場合、薬の血中濃度には影響がないという結果が得られたということです。
| 飲水量 | 投与後絶食時間 | 薬の平均血中濃度(nmol/l) (≒薬の効果) |
|---|---|---|
| 50ml | 15分 | 12.6 |
| 30分 | 21.3 | |
| 60分 | 21.8 | |
| 120分 | 33.4 |
上記の実験結果から、水120cc(コップ半分)で服用するように規定されています。
3. 服用後30分は飲食及び他の薬剤の経口摂取を避ける理由
投与後の絶食時間が、セマグルチドの吸収に影響を及ぼすことが確認されたからです。
以下の表に結果をまとめましたが、簡単にご説明しますと、セマグルチド投与後30分以上の絶食することが吸収の促進に効果的ということがわかりました。
| 項目 | 比較 | 曝露量 (AUC0-24h, Day 10) | 最高血中濃度 (Cmax, Day 10) | 有意差 (p値) |
|---|---|---|---|---|
| 投与後15分 vs 30分 | 15分 < 30分 | 有意に増加 | 有意に増加 | p < 0.001 |
| 投与後30分 vs 60分 | 30分 ≈ 60分 | 有意差なし | 有意差なし | p = 0.190 (AUC) / p = 0.151 (Cmax) |
リベルサスと他の薬との飲み合わせ

リベルサスは特殊な飲み方や守らなければならないルールも多いため、併用禁止の薬の存在について気になっている方も多いかもしれません。
リベルサスには基本的に併用禁忌の薬はありません。
しかし、一部の薬とは併用に注意が必要です。該当するお薬を服用している方は必ず医師に相談してください。
また、薬の種類に関係なく、リベルサス服用後は少なくとも30分間は飲食や他の薬の服用を控えることが重要です。
糖尿病治療薬との併用について
リベルサスを他の糖尿病治療薬と併用すると、血糖値を下げる作用が強まりすぎる可能性があるため注意が必要です。
一部にはなりますが、糖尿病の薬をご紹介していきます。
- ビグアナイド系薬剤
- スルホニルウレア剤
- 速効型インスリン分泌促進剤
- α-グルコシダーゼ阻害剤
- チアゾリジン系薬剤
- DPP-4 阻害剤
- SGLT2 阻害剤
- インスリン製剤
レボチロキシン製剤(甲状腺ホルモン製剤)との併用について
また、レボチロキシン製剤(甲状腺ホルモン製剤)との併用にも注意が必要です。
リベルサスによる消化スピードを遅らせる作用が、レボチロキシン製剤の作用を強める可能性があります。
リベルサスの飲み方に関するよくある質問

朝食を食べないのですが、リベルサスをいつ飲むと良いですか?
普段朝ごはんを食べない方は、起床後すぐに飲むか、お昼ごはんの前に飲むかのどちらでも構いません。ただし、前回の食事からおおよそ8時間以上空けるようにしましょう。
また、リベルサスは1日の最初の食事や飲み物を摂取する前に服用する必要があります。食事だけでなく、水分の摂取も含まれるため、飲水にも注意が必要です。
リベルサスをお茶で飲んでも良いですか?
必ず水で服用してください。お茶やコーヒーなどと一緒にリベルサスを飲むと、有効成分の吸収が妨げられ、効果が十分に発揮されない可能性があります。
リベルサスは毎日同じ時間に服用する必要がありますか?
血中濃度安定のため、なるべく同じ時間帯で服用することが望ましいですが、多少変動しても問題ありません。胃の中が空という状態が重要です。
リベルサスを正しい飲み方を守って効果を最大化しよう
この記事では、リベルサスの正しい飲み方やその理由について解説しました。飲み方を正しく守ることで、リベルサスの効果を最大限に引き出すことができます。日々の服用を習慣化し、ポイントを押さえながら続けることで、より良い結果が期待できます。
六本木メディカルクリニックではリベルサスを処方しています。当院ではオンライン診療に対応しているので、手軽にメディカルダイエットができます。当院のメディカルダイエットのページでは、リベルサスの具体的な価格やプランについて記載しています。興味のある方は一度LINEでご相談ください。
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