オゼンピックは危険?副作用を徹底解説|対処法もあわせて紹介!

オゼンピックは2型糖尿病の治療薬ですが、ダイエット薬としても注目されています。どのような副作用があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オゼンピックの副作用について詳しく解説するとともに、副作用への対処法や副作用対策についてもお伝えしていきます。
オゼンピックとは

オゼンピックは、セマグルチドという成分を使用した注射薬で、GLP-1受容体作動薬の一種です。
本来は2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、その強力な食欲抑制効果と体重減少作用から、ダイエット目的の自由診療にも使用されるようになりました。
オゼンピックの特徴は、投与が週1回で済むことです。また、注射針が非常に細いため、痛みもほとんど感じません。
これらの特徴から、食事の時間が不規則な方や、毎日決まった時間に薬を飲むのが難しい方にとって、オゼンピックはとても便利で有効な治療法となります。
オゼンピックの効果
効果は、おもに以下の3つです。
1. 食欲を抑える
オゼンピックは脳や胃に作用し、食欲を抑えることで摂取カロリーを自然に減らします。これにより、ダイエット効果が期待できます。
2. 糖の消費を促進する
GLP-1受容体作動薬であるオゼンピックは、すい臓のインスリン分泌を促進し、血糖値を下げる働きをします。
これにより、細胞が糖をエネルギーとして効率的に利用しやすくなり、食欲の抑制にもつながります。
3. 内臓脂肪の蓄積を防ぐ
オゼンピックは脂肪細胞に作用して基礎代謝を向上させ、脂肪を分解しやすくします。この働きにより、内臓脂肪の燃焼が促されます。
こちらの記事では、オゼンピックの効果やどのくらい痩せたかのデータについてご紹介しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
オゼンピックの主な副作用

オゼンピックは、一般的に安全性の高い薬とされていますが、副作用が起こる可能性もあります。特に、消化器系の症状や低血糖などが起こることがあるため、注意が必要です。
ここでは、オゼンピックの主な副作用を解説します。
吐き気・胃もたれ・食欲不振
オゼンピック使用者に最も多く見られる副作用の一つが、消化器症状です。
オゼンピックの有効成分セマグルチドは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬です。
この薬は、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して食欲を抑制する働きのほか、胃の排出を遅らせるという作用があります。
胃の内容物が長時間とどまることで、以下のような症状が生じます。
- 吐き気
- 胃の膨満感(胃もたれ)
- 胃酸の逆流(軽度の胃食道逆流症)
- 悪心(ムカムカする感覚)
- 食欲不振
特に、使用初期や投与量を増やしたときに起こりやすい症状です。
下痢・便秘・腹痛
吐き気や胃もたれなどの胃の症状と並んで多いのがこれらの症状です。
GLP-1受容体は小腸や大腸の神経系にも分布しており、腸の運動や水分の吸収に影響を与えます。
セマグルチドの投与により、以下のような消化器症状が発生することがあります。
- 下痢
食物の小腸の通過が速まり、水分吸収が不十分になるため。 - 便秘
胃腸全体の動きが鈍くなり、排便回数が減るため。 - 腹痛・不快感
腸にガスが溜まったり、腸内バランスが乱れたりするため。
頭痛
消化器症状よりも頻度は低いですが、オゼンピック投与中に頭痛が起こることがあります。
頭痛の要因としては、以下のことが挙げられます。
- 血糖値の急激な変動(特に空腹時)
- 食事量の減少による栄養不足
- 下痢や食事制限による水分不足からくる脱水状態
- ナトリウム、カリウムなどの電解質バランスの崩れ
これらが重なると、頭痛が起こりやすくなります。
その他の副作用
比較的軽度な副作用として、以下のような症状が報告されています。
- 眩暈
- 味覚異常
- 疲労
- 無力症
- 注射部位の反応
これらの症状は、比較的軽いものがほとんどですが、気になる場合は医師に相談してください。
また、当院の記事ではオゼンピックを含む、GLP-1ダイエットの危険性や対処法についても紹介しています。
こちらの記事も合わせて、ご覧ください。
オゼンピックの重篤な副作用

まれにではありますが、重篤な副作用が発生する可能性があります。
早期発見・対処が重要です。
低血糖
オゼンピックには血糖値を下げる作用があるため、低血糖が起こる可能性があります。特に、スルホニル尿素(SU)薬やインスリン製剤と併用する場合に注意が必要です。
低血糖の主な症状は、重症度別に以下のように分けられます。
- 軽度
異常な空腹感、無気力、ふるえ、冷や汗、不安感・焦燥感、悪寒 - 中等度
眠気、めまい、言葉が出ない、目が見えにくい、抑うつ、無気力 - 重度
意識がもうろうとする、けいれん、深い昏睡、異常行動
これらの症状が現れたら、できるだけ早くブドウ糖(飴, 甘いチョコレート, ジュースなど)を摂取してください。通常の場合、数分〜15分程度で速やかに回復します。
ただし、中等度・重度の低血糖が疑われる場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
膵炎
オゼンピックは膵臓に作用してインスリンの分泌を促進することで、血糖値をコントロールします。
しかし、膵臓への負担が過剰になると、膵炎を引き起こすリスクがあります。膵炎は、膵臓が炎症を起こし、正常な働きが損なわれる疾患です。
主な症状
| 嘔吐を伴う激しい腹痛 | 膵炎が発生すると、腹部に強い痛みが現れ、しばしば嘔吐を伴います。 この痛みは食後に悪化することが多いです。 |
| 背中の痛み | 腹痛とともに、痛みが背中に広がることがあります。 特に上部の腹部から背中にかけての痛みが特徴です。 |
| 発熱 | 膵炎による炎症が体温を上昇させ、発熱が見られることがあります。 |
| 食欲不振 | 膵炎による消化不良や体調不良の影響で、食欲が低下することがあります。 |
膵炎が進行すると、さらに深刻な合併症を引き起こすことがあります。
上記の症状が現れた場合、すぐに医療機関を受診してください。
胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸
オゼンピックの使用により、まれに胆嚢炎や胆管炎、または胆汁うっ滞性黄疸といった胆道系の疾患が引き起こされることがあります。
胆嚢や胆管に炎症をもたらしたり、胆汁の流れを妨げたりすることにより、さまざまな症状が現れます。
主な症状
| 右上腹部の痛み | 胆嚢や胆管に炎症が起こると、特に右上腹部に強い痛みが現れます。 この痛みは、深呼吸や動作によって悪化することがあるため、注意が必要です。 |
| 発熱 | 胆嚢炎や胆管炎が感染症を引き起こすこともあり、発熱が伴います。 |
| 吐き気 | 胆汁の流れが阻害されることにより、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。 |
| 白目や皮膚が黄色くなる(黄疸) | 胆汁がうっ滞すると、体内のビリルビンが蓄積し、白目や皮膚が黄色くなる黄疸が現れることがあります。 |
| 尿の色が濃くなる | 胆汁の流れが滞ることで、ビリルビンが尿中に排出され、尿が茶色や濃い色になることがあります。 |
| 皮膚のかゆみ | 胆汁のうっ滞によって皮膚にかゆみを感じることがあります。 |
これらの症状が現れた場合、胆道系の疾患が進行する前に、早急に医師の診察を受けることが非常に重要です。
特に、右上腹部の激しい痛みや黄疸、尿の色が濃くなる場合は、急を要する可能性があります。
副作用が現れた場合
これらの副作用は必ずしも全ての人に現れるわけではありませんが、気になる症状が現れた場合は、自己判断で服用を中止せず、必ず処方医に相談してください。
副作用が出たときの対処法
ここまで副作用を解説してきましたが、もし副作用が起きた際どのような対処をとればよいのか分からないという方も多いと思います。
ここでは、「オゼンピックの主な副作用」で解説した副作用のうち、以下の症状の対処法について解説します。
- 吐き気・胃もたれ・食欲不振
- 下痢・便秘
- 頭痛
吐き気・胃もたれ・食欲不振の対処法

胃もたれや食欲不振
- 油っこい食事や炭酸飲料を避ける。
- 胃に優しいお粥・スープ系に切り替える。
胃もたれや食欲不振の場合は、胃にやさしい食生活を心がけましょう。
また、栄養の偏りを防ぐために、プロテインやビタミンミネラル含有飲料などの補助食品を活用するのも良いでしょう。
吐き気
- 投与を夕食後や就寝前に変更する。
- 吐き気止めを服用する。
吐き気の対処法として投与を夕食後や就寝前に変更するのは、症状が気になりにくくなることがあるためです。また、吐き気止めは市販のものでかまいません。
これらの症状は、通常数日〜1週間程度で軽快するケースが多いです。
「どうしても副作用がつらい」という場合は投与量の調整を行う場合があります。投与量を調整したい場合は、必ず医師に相談してください。
下痢・便秘の対処法

下痢
- 脂肪分の多い食事やアルコール、冷たい飲み物は避ける。
- 脱水予防のために、経口補水液で水分補給する。
便秘
- 水分+食物繊維(野菜・海藻・玄米など)を意識して摂取する。
- 適度な運動(ウォーキングなど)で腸の運動を促進する。
- 医師の判断で、マグネシウム系の便秘薬や乳酸菌製剤を処方することもあります。
下痢も便秘も一時的で軽度なことが多いですが、症状が長引く場合は放置せずに受診してください。
なお、当院では吐き気止めや便秘治療薬を含む副作用対策セットを処方しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
頭痛の対処法
- こまめな水分補給
1日1.5〜2Lを目安に、こまめに水分補給するようにしてください。ミネラルウォーター以外に、麦茶や経口補水液もおすすめです。 - 起床後・運動後にふらつく場合は、飴や少量の糖質を補給してください。
基本的に軽度で改善しますが、症状が続く場合は血液検査で貧血や電解質異常のチェックを行うことがあります。
オゼンピックの副作用の対策

副作用の対処法について解説しましたが、「そもそも副作用を防ぐ方法はないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
オゼンピックを使用する際には、副作用を予防したり、症状を最小限に抑えたりするためにも、以下の対策を心がけることが大切です。
1. 正しい使用方法を守る
オゼンピックの使用は、必ず医師の指示に従い、決められた用量を守ることが基本です。過剰に使用することは、副作用のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。
オゼンピックの服用方法
①最初は0.25mgを週1回、4週間使用
↓
②4〜8週間後、0.5mgの維持量を継続
*効果が不十分な場合、0.5mgを数ヶ月使用後、1.0mgに増量する。
(参考 https://pro.novonordisk.co.jp/products/ozempic.html?profession=other)
2. 食事・生活習慣
オゼンピックの効果を最大限に引き出すためには、食事や生活習慣を整えることも大切です。以下の点に注意して、より健康的な生活を心がけましょう。
- 消化の良い食事を心がける
- 水分を十分に摂取する
- ゆっくりと食事をする
- バランスの取れた食事を摂る
- 適度な運動をする
- 十分な睡眠をとる
オゼンピックの使用上の注意点

オゼンピックは一般に安全性が高い薬とされていますが、使用できない方や、副作用が出やすい方もいらっしゃいます。
オゼンピックを使用できない方
以下に該当する方は、オゼンピックを使用することができません。
- オゼンピックの成分に対して過敏症の既往歴がある方
- 膵炎や胆嚢炎の既往歴がある方
- 脱水症状の方
- 糖尿病の方
- 肝機能・腎機能に障害のある方
- 甲状腺疾患などの内分泌系疾患をお持ちの方
- 薬剤の副作用による肥満症の方
- 大きな腹部手術・腸閉塞のある方
- うつ病などの精神疾患のある方
- 妊娠中または授乳中の方(今後2か月以内に妊娠する予定のある方)
- 他のGLP-1受容体作動薬を服用中の方
GLP-1受容体作動薬についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
GLP-1ダイエットとは?|効果や薬の種類を徹底解説!【医師監修】|六本木メディカルクリニックのオンライン診療
オゼンピックの副作用が出やすい方
- 胃腸がもともと弱い・過敏性腸症候群(IBS)の既往がある方
- 他のダイエット薬と併用している方
- 無理な糖質制限・ファスティング中に使用している方
自己判断で複数のダイエット薬を併用する方もいますが、必ず医師の管理下で調整してください。自己判断での併用は副作用のリスクもあり、危険です。
オゼンピックの副作用を理解し、正しく投与する
この記事ではオゼンピックの副作用や対処法、対策などを解説しました。
オゼンピックは高いダイエット効果をもつお薬ですが、同時に副作用も存在します。副作用や副作用が出たときの対策を知っておくことで、もしもの時のために備えることができます。また、副作用について医師に相談できる体制も大切です。
六本木メディカルクリニックでは、副作用に最大限注意してオゼンピックの処方を行っています。たとえば、副作用が心配な方向けの副作用セットはもちろんのこと、「体調が悪いかな?」というときに気軽にLINEで医師やカウンセラーにご相談いただける体制をとっています。
当院のメディカルダイエットのページでは、オゼンピックの具体的な価格やプラン、よくある質問なども掲載しています。気になる方は、ぜひ一度当院の公式LINEよりご相談ください。
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