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マンジャロの臨床試験結果を徹底解説!その効果と安全性 

2024.12.10
六本木メディカルクリニック > コラム > マンジャロの臨床試験結果を徹底解説!その効果と安全性 

「マンジャロって他のGLP-1受容体作動薬より痩せるって聞いたけど、具体的にどれくらい体重が減るの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

実際、マンジャロは体重管理の面で注目される薬であり、臨床試験のデータからも、他のGLP-1薬を超える効果が確認されています。 

しかし、マンジャロの体重減少効果を具体的な数字で説明し、その背景にある科学的根拠を理解するのは難しいものです。

この記事では、マンジャロの臨床試験データをもとに、その体重減少効果をわかりやすく整理し、他のGLP-1受容体作動薬との比較や、その作用メカニズムについても詳しく解説します。 

マンジャロを使った治療が体重管理にどのような効果をもたらすのか、一緒に深掘りしていきましょう。 

マンジャロの体重減少効果のしくみとは 

初めに、マンジャロを服用することによる、体重減少のメカニズムについて簡単に紹介していきます。仕組みとして、主に三点挙げられます。 

  • 脳と胃に作用して食事量が減少する 
  • インスリン感受性が向上し、脂肪蓄積が抑えられる 
  • グルコガンが分泌され、脂肪代謝が進む 

ここでは簡単に紹介しましたが、もっと詳しく知りたいという方は以下の記事で解説しています。

ぜひチェックしてみてください。 

マンジャロのダイエット効果を徹底解説!リベルサスとどう違う?|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

マンジャロの臨床試験結果をわかりやすく解説  

これまでに運動や食事制限を中心にしたダイエットを試みたものの、思うような結果が得られず、途中で挫折してしまった経験を持つ方は少なくないでしょう。

そんな方に注目されているのが、体重減少効果が臨床試験で確認されている「マンジャロ(Mounjaro)」です。 

マンジャロは、従来のダイエット方法とは異なり、薬理学的なアプローチで体重減少をサポートする治療薬です。

ここでは、マンジャロの臨床試験や研究から得られたデータをもとに、特に注目すべき4つの試験結果についてわかりやすく解説していきます。 

マンジャロとオゼンピックの比較試験 

1つ目は「SURPASS-2試験」です。

SURPASS-2試験」は、2型糖尿病患者に対するマンジャロ(チルゼパチド)とオゼンピック(セマグルチド)を比較した大規模な第III相臨床試験(新薬の効果や安全性を多くの患者で確認し、実際の治療現場で使用する価値があるかどうかを評価する段階の重要な試験)です。 

この試験は、メトホルミン単独治療を行っても血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者1,879名を対象に実施され、科学的な信頼性が非常に高い方法(多施設共同、無作為化、実薬対照、非盲検、並行群間試験)で行われました。参加者はマンジャロ5mg、10mg、15mg群、またはオゼンピック1mg群のいずれかにランダムに割り振られ、週1回の皮下投与が40週間にわたり行われました。 

この試験で得られた、40週時点までの平均体重減少の結果は以下の通りです。

オゼンピックよりマンジャロの方が体重減少効果が高い
“Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes”(Frías, 2021) をもとに作図・改変

この試験の結果、すべてのマンジャロ投与群(5mg、10mg、15mg)において、オゼンピック群と比較して大きな体重減少効果が見られました。

薬剤40週時点での体重減少量
マンジャロ 5mg-7.8kg
マンジャロ 10mg-10.3kg
マンジャロ 15mg-12.4kg
オゼンピック 1mg-6.2kg

特に、マンジャロの高用量である15mgでは、約12.4kgの減量が報告され、これはオゼンピック1mgの約6.2kgに比べて2倍近くの結果であり、マンジャロは体重減少効果において過去のGLP-1製剤よりさらに優れた薬剤であることが確認されました。  

オゼンピックの効果についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

オゼンピックのダイエット効果を解説!どのくらい痩せるの?|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

マンジャロはオゼンピックと比べて体重減少効果が高いことが分かりましたが、副作用が出る人はどちらの方が多いのでしょうか。

マンジャロは高用量になればなるほど副作用の出現率が高い。マンジャロ5mgとオゼンピック1mgの副作用の出現率を比べるとオゼンピックの出現率の方が低い
“Tirzepatide versus Semaglutide Once Weekly in Patients with Type 2 Diabetes”(Frías, 2021) をもとに作図

上のグラフは、マンジャロの副作用である消化器症状、注射部位の反応、低血糖について、お薬とその用量ごとに整理したグラフです。

マンジャロの副作用でよくみられるのは消化器症状ですが、マンジャロ5mgとオゼンピック1mgにおける消化器症状の出現割合は大きく変わらないことが分かります。

注射部位の反応と低血糖の割合はどちらのお薬でもあまり高くありませんが、オゼンピックの方が副作用が出現した割合が低くなっていました。

マンジャロ5mg、10mg、15mgを比較すると、高用量になればなるほど副作用の出現率が高くなるという結果でした。

以上の結果から、マンジャロは体重減少効果が高いものの、オゼンピックと比べると副作用のリスクも高いことが分かります。

マンジャロの副作用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

マンジャロの副作用を解説!対処法も合わせて紹介|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

マンジャロとオゼンピック、リベルサス、ビクトーザ、トルリシティの比較試験 

2つ目は2024年3月に発表された最新の研究結果として、「Cosmos研究(*)は、マンジャロ(チルゼパチド)と他の主要なGLP-1受容体作動薬の体重減少効果を比較した大規模な研究です。

この研究は、糖尿病患者および非糖尿病患者を含む413,557名のデータを基に、各GLP-1薬の用量や投与経路が体重変化に与える影響が分析・比較されました。 

研究の結果、マンジャロは他のGLP-1薬と比較して、顕著な体重減少効果を示しました。

具体的には、治療開始1年後にマンジャロ5mg群では8.6%、10mg群では13.2%、15mg群では15%の体重減少が報告され、オゼンピック・リベルサス・ビクトーザなどの他のGLP-1受容体作動薬と比較すると、マンジャロの効果が際立っています。 

マンジャロとオゼンピック、リベルサス、ビクトーザ、トルリシティの中でマンジャロの体重減少効果が最も高い
“Tirzepatide and Injectable Semaglutide Correlated with Greatest Weight Loss Among GLP-1 Medications” (Bartelt et al.,2024) をもとに作図・改変

(*):より詳しく解説すると、本研究は、413,557人の患者を対象とした後ろ向き観察研究(すでに行われた治療やデータを過去に遡って調査・分析する研究手法)です。

そのデータは、米国大手の医療情報技術会社であるEpic社の電子カルテシステムを基盤にして、アメリカ全土の1,300以上の病院や数万のクリニックの医療情報を収集して構築された大規模な患者記録データベース「Cosmos」から抽出されています。

これが通称Cosmos studyと呼ばれるゆえんです。 

マンジャロやリベルサスなどのGLP-1受容体作動薬については、こちらの記事で詳しく解説しています。

GLP-1ダイエット徹底比較|種類・効果・副作用を医師が解説|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

また、リベルサスの効果についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

リベルサスの効果を解説!いつから、どのくらい痩せる?|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

マンジャロと他のGLP-1薬の比較試験 

3つ目は、2023年に欧州糖尿病学会年次総会(EASD)が発表したものです。

ギリシャのテッサロニキ アリストテレス大学のThomas Karagiannis氏らによって欧州学会で発表された研究では、約6ヶ月間の使用で、マンジャロ15mgは -10.96Kg、10mgは -8.75Kg、5mgは -6.16Kgの体重減少効果があるとの結果が得られました。

この研究は、GLP-1受容体作動薬に関する22件のランダム化比較試験・2型糖尿病患者1万8,472人を対象としたメタ解析(複数の高品質な臨床試験をまとめて、その結果を比較・分析する研究手法)であり、前述の研究結果と同様、マンジャロ(チルゼパチド)が他のGLP-1薬と比較して、体重減少効果が優れていることを示しています。 

最後に日本国内の研究を紹介します。 

日本国内でのマンジャロとオゼンピック、リベルサスの比較試験 

これまでの研究結果は主に欧米人を対象に行われていましたが、比較的肥満の少ない日本人を対象とした研究でも同様の結果が得られています。 

横浜市立大学附属病院の研究グループによる18件の臨床試験のメタ解析によると、マンジャロ15mgを半年〜1年間使用した場合、体重は9.46kg減少しました。

これは、同研究で解析されたオゼンピック1mg:体重4.39kg減少、リベルサス14mg:体重2.62kg減少を大幅に超える効果を示しています。 

マンジャロの注意しておきたいポイント

マンジャロの注意しておきたいポイント

これまで紹介した臨床試験では、マンジャロが体重減少に効果的であることが示されました。しかし、いくつか注意しておきたいポイントがあります。 

体重減少の効果は個人差がある 

マンジャロは、BMI30を超える肥満の方に使用されるケースが多く、これらの方には顕著な体重減少効果が期待されています。

ただし、すでに標準体重~痩せている方(BMI25以下)では、同じような効果が得られない可能性があります。なぜなら、人間の体は痩せてくると飢餓状態だと判断し、摂取した栄養を効率よく吸収しようとする自然な仕組みが働くからです。また、体質によって効果に違いがあります。

このため、マンジャロが魔法の薬のように働くとは限りません。 

マンジャロで体重が減少しない理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

マンジャロで痩せない理由|効果を引き出す方法も解説!【医師監修】|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

また、こちらの記事ではマンジャロ使用中に体重が減少しなくなる停滞期について解説していますので、是非チェックしてみてください。

マンジャロの停滞期とは?原因・突破方法を解説!|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

試験データは特定の人たちに基づいてい

マンジャロの効果は、主に糖尿病を抱えた患者を対象とした試験データに基づいています。

これらの患者は、専門医の指導のもとで食事や運動療法を組み合わせて治療を受けています。

このような環境下で得られた体重減少効果のデータは、健康な方や、ダイエットをマンジャロだけに頼る方には必ずしも当てはまらないかもしれません。 

マンジャロの安全性や副作用について

マンジャロの安全性や副作用について

マンジャロは強力な薬ですが、それだけに副作用の可能性も報告されています。

「マンジャロとオゼンピックの比較試験」でも触れましたが、マンジャロを使用していると吐き気や下痢といった消化器症状が現れることがあり、症状がひどくなる前に治療を中止した方がよい場合もあります。

また、新しい薬であるため、長期的な使用における安全性についてのデータは他のダイエット薬に比べるとまだ十分とは言えません。

こうした点を理解した上で、医師の指導の下で適切に使用し、効果とリスクのバランスを慎重に見極めることが必要です。 

また、副作用についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。 

マンジャロの副作用を解説!対処法も合わせて紹介|六本木メディカルクリニックのオンライン診療 

マンジャロが気になる方は、まずは当院にご相談を!

ここまで、マンジャロの体重減少効果やその科学的根拠について詳しく解説してきました。
「とにかくマンジャロを試してみたい」と思う気持ちは分かります。

しかし、臨床試験で得られた結果はあくまで特定の条件で得られたものです。いまの自分に本当に合ったお薬なのかどうか、必ず医師に相談しましょう。また、適切な使い方をすることで体重管理に力を発揮するということも覚えておきましょう。

六本木メディカルクリニックでは、こうした注意点を十分に考慮した上で、患者さま一人ひとりの状況に合わせたマンジャロの処方を行っています。当院では、副作用のご相談に対応するLINEサポートや、体調に合わせたプランの提案など、安心して治療を受けていただける体制を整えています。

当院のメディカルダイエットのホームページでは、マンジャロの具体的な価格やプラン、よくある質問も掲載しています。「自分に合った体重管理がしたい」「まずは話を聞いてみたい」という方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。あなたに合ったサポートで、理想の体重管理をお手伝いします。

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