オンライン診療で、医療はもっと身近になる。

トラネキサム酸のシミ・肝斑改善効果とは?【医師監修】 

2025.01.14
六本木メディカルクリニック > コラム > トラネキサム酸のシミ・肝斑改善効果とは?【医師監修】 

シミや肝斑の悩みを抱える方にとって、トラネキサム酸は注目すべき治療薬です。

元々は止血薬として開発され、「トランサミン」という名称でも知られているトラネキサム酸ですが、近年ではその抗炎症作用が肌の美白肝斑治療にも効果を発揮することがわかっています。

この記事では、医師の視点からトラネキサム酸の仕組みや使用方法、安全性について詳しく解説します。 

トラネキサム酸とは 

トラネキサム酸

「トラネキサム酸って聞いたことはあるけれど、どんな薬なのか詳しくは知らない…」という方も多いのではないでしょうか。美白や肝斑改善に効果があると言われるトラネキサム酸の正体と、もともとどのように使われていた薬なのかを解説します。 

トラネキサム酸は1960年代に日本で開発された医薬品で、 主に外科手術や出血性疾患の治療に使用されてきました。「トランサミン」という商品名でも販売されています。その主な作用は、プラスミンという物質を抑制することで血液の凝固を助け、止血効果を発揮する点です。 

美容医療分野での活用 

トラネキサム酸が美容医療分野で注目されるようになったのは、近年になってからです。

近年の研究により、プラスミンがシミの原因となる皮膚のメラニン生成にも関与していることが判明しました。また、トラネキサム酸はプラスミンの活動を抑え、シミ肝斑の原因となる炎症反応軽減する効果があることも明らかになりました。 

2002年には厚生労働省により医薬部外品としてシミ・肝斑の改善美白効果が認められ、現在では美容目的でも広く使用されています。 

トラネキサム酸がシミ・肝斑改善に効くメカニズム 

なぜトラネキサム酸がシミや肝斑に効くのでしょうか。 

ここでは、トラネキサム酸が肌にどのように作用するのか、そのメカニズムを解説します。 

シミ・肝斑とは 

そもそも、シミや肝斑とはどのようにしてできるのでしょうか。 

わたしたちの肌に現れるシミの原因は、「メラニン」という色素が大きく関係しています。紫外線を浴びたり、ホルモンバランスが乱れたりすると、メラニンが過剰に作られ、それが肌に沈着してシミになります。さらに、肌が炎症を起こしていると、このメラニン生成がさらに活発化してしまいます。  

また、肝斑は、紫外線やホルモンバランスの変化だけでなく、皮膚の微細な炎症も原因の一つとされています。

特に30~50代の女性に多く見られ、両頬や額、口の周りに左右対称に現れる特徴があります。従来の美白治療が効果を発揮しづらい場合もある肝斑ですが、トラネキサム酸はその改善に高い効果を示します。 

プラスミンが引き起こすシミの原因 

プラスミンという物質がシミの原因となる皮膚のメラニン生成にも関与していると先述しました。働きを簡単にご説明します。 

炎症を悪化させる 

プラスミンは「炎症性サイトカイン」という物質を増やします。

このサイトカインは、肌に炎症を引き起こす物質で、紫外線やホルモンの変動などの刺激を受けたときに増加します。炎症が続くと、メラニンを作る細胞(メラノサイト)がさらに活発になってしまいます。 

メラニン生成を促進する 

プラスミンが活性化すると、メラノサイトを直接刺激し、メラニン生成の鍵を握る「チロシナーゼ」という酵素の働きを強めます。これによって、必要以上に多くのメラニンが作られてしまいます。 

トラネキサム酸の役割 

ここでトラネキサム酸が活躍します。この薬は、プラスミンの働きを「ストップ」させる役割を持っています。 

炎症を抑える 

トラネキサム酸はプラスミンの活性を抑えることで、炎症性サイトカインの分泌も抑制します。これにより、肌の炎症が軽減され、メラノサイトへの刺激が減ります。 

メラニンの過剰生成を防ぐ 

プラスミンがメラノサイトを活性化しないようにすることで、チロシナーゼの働きも抑え、メラニンの過剰生成を防ぎます。その結果、シミや肝斑の改善が期待できるのです。 

トラネキサム酸の服用方法と注意点 

トラネキサム酸を使うとき、服用方法や注意点について心配な方もいるかもしれません。ここでは、トラネキサム酸を安全に使うためのポイントを詳しく解説します。 

医師による処方が必要 

トラネキサム酸は医薬品であり、日本では基本的に医師の処方が必要ですが、一部の海外の国では市販薬として販売されています。

医薬品の個人輸入もありますが、安全性の観点から医師の指導を受けることをお勧めします。 

服用方法 

  • 通常、1日750~2000mgを3回に分けて服用します。 
  • 効果が現れるまでに1~3カ月かかること、また服用を中止すると効果が徐々に薄れる可能性があることから、継続的な服用が推奨されます。 
  • トランサミンの効果を最大限に引き出すためには、日焼け止めを徹底して使用することが重要です。SPF20以上の日焼け止めを使用し、紫外線対策を意識してください。

副作用 

トラネキサム酸の服用を検討している方の中には、副作用が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。トラネキサム酸は一般的に副作用のリスクが低く安全性が高いとされていますが、副作用を知っておくに越したことはありません。 

重大な副作用 

人工透析患者において、痙攣があらわれることがあると報告されています。 

その他の副作用 

皮膚の症状:皮膚のかゆみや発疹 

消化器症状:食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、胸やけ稀に血栓症のリスクが報告されています。 

トラネキサム酸を服用できない方 

以下に該当する方はトラネキサム酸を服用することができません。

  • 血栓性疾患(心筋梗塞、脳梗塞、狭心症など)を持つ方 
  • トロンビンを投与中の方 

血栓の形成を促進する作用があるため、トランサミンの服用はできません。 

トラネキサム酸の服用に注意の必要な方 

以下に該当する方は必ず医師に申し出てください。 

  • 消費性凝固障害のある方 
  • 術後の臥床状態にある方および圧迫止血の処置を受けている方 
  • 腎不全のある方・人工透析をされている方 
  • 妊娠中または妊娠している可能性のある方 

妊娠中または妊娠している可能性のある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとされています。   

  • 授乳中の方 
  • ピル(経口避妊薬)を使用している方 
  • 併用薬がある方 

風邪薬や歯科で出される止血剤にはトラネキサム酸の成分を含むものがあり、これらの薬と併用してしまうとトラネキサム酸の過量投与となる恐れがあります。 

普段内服しているお薬は必ず申し出るようにしてください。 

(参考 https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/430574_3327002B1027_2_07.pdf) 

トラネキサム酸と他の美白成分の違い 

美白成分といえば、ビタミンCやハイドロキノンを思い浮かべる方も多いでしょう。これらの美白成分とトラネキサム酸はどう違うのでしょうか。 

ここでは、他の成分と比較しながら、トラネキサム酸の特長をご紹介します。 

成分効果適応
トラネキサム酸 メラニン生成抑制、抗炎症作用 肝斑、シミ 
ビタミンC誘導体メラニン還元、美白作用 全般的な美白効果 
ハイドロキノン メラニン生成抑制 強力なシミ除去 
レチノール ターンオーバー促進 エイジングケア 

ビタミンC誘導体 

ビタミンC誘導体は、肌に浸透しやすく加工されたビタミンCの一種で、メラニンを還元し、シミの原因であるメラニン色素を薄くする働きがあります。また、抗酸化作用が高いため、紫外線による肌ダメージのケアにも役立ちます。  

ハイドロキノン 

ハイドロキノンは、メラニン生成を強力に抑える成分として知られています。「肌の漂白剤」とも呼ばれるほどの強い効果があり、特に濃いシミの治療や部分的な色素沈着の改善に使用されます。ただし、刺激が強いため、敏感肌には不向きであり、使用期間も限定される場合が多いです。 

ハイドロキノンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ハイドロキノンの効果・使い方と注意点【美白ケア成分】|六本木メディカルクリニックのオンライン診療

レチノール 

レチノールは、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を促進する作用があり、古い角質を剥がれやすくすることでシミや色素沈着を薄くする手助けをします。また、エイジングケアにも役立つため、ハリや弾力を改善したい方にも選ばれる成分です。  

トラネキサム酸の特徴

トラネキサム酸が他の美白成分と異なる点は、肝斑や炎症性の色素沈着に特化した効果を持つことです。肝斑は紫外線やホルモンバランスの変化、さらには皮膚の微細な炎症が原因となるため、これらすべてにアプローチできるトラネキサム酸は非常に適した選択肢です。 

さらに、トラネキサム酸は副作用が比較的少なく、長期間の使用が可能です。一方、ハイドロキノンやレチノールは強力な効果を持つ反面、刺激が強いため肌が敏感な方には使用が難しい場合があります。また、ビタミンC誘導体は予防的なケアには優れていますが、既に進行している肝斑の治療には効果が限定的です。 

トラネキサム酸を正しく使用し、シミのない肌へ 

この記事では、トラネキサム酸の効果や使い方、注意点などを解説しました。 

トラネキサム酸は、シミや肝斑の治療に有効であり、美白効果も期待できる医薬品です。安全に使用するためには、医師の指導のもとで適切な服用を行うことが重要です。あなたの肌悩みに合わせて、最適な治療法を選んでください。 

六本木メディカルクリニックではトランサミン(トラネキサム酸)を取り扱っています。シミや肝斑を治療したい方、肌の色素沈着を防ぎたい方にオススメです。

他の薬と組み合わせたシミ対策セットや美白パーフェクトセットもございます。また、当院はオンライン診療を行っていますので、ご自宅等で人の目を気にせずリラックスして診療を受けることができます。

院のスキンケア・まつ毛のページでは、具体的な価格やプランについて記載しています。気になる方は、ぜひ一度当院の公式LINEよりご相談ください。

  • 最短即日お届け
  • 待ち時間ゼロ
LINEで診察 / カウンセリング
LINEで診察 / カウンセリング
オンライン診療で、
医療はもっと身近になる。